読み聞かせはママだけじゃない!パパも積極的に!なんて言われて、
そんなのわかってるけど、じゃあ何を読めばいいわけ?なんかやっぱり、ママにフォーカスした絵本が多くない?
そんなことを想っている世のパパ達に激推ししたい3冊を紹介したい。
①いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)
坂本 義喜 (企画・原案), 内田 美智子 (著), 魚戸おさむとゆかいななかまたち (著) 講談社
例えば
父ちゃんの仕事ってなに?
なんて聞かれたら、何と答えるか。意外と一言でスパっと言える人って少ないかもしれない。
よっぽどの大義名分を持って「俺はこの仕事好き、マジで。死ぬまで命かけて続けるぞ。」という方は本当に素晴らしいけれども、おそらく結構な数の人は
できることなら辞めたいな
明日、月曜日か・・・(鬱)
宝くじ、7億くらい当たんないかなー
とか思っているはずで、むしろその方が健全かもしれない。
仕事することの意義を見つけるのって難しい。確か入社するときはなんでそこに入りたいのか一生懸命考えて模範解答を飛ばして面接官のハートを射止めたはずなんだけど。
しかも、それを子どもに聞かれたりしたら、
ウッ・・・
ってなる。
だけども、例えばそれがどんな風に人の役に立っているのか、自分の仕事をやる人がもし今の瞬間一斉にいなくなってしまったらどんな大変なことになるのか、ということを改めて考えてみると、ちょっと自信が持てたりする。
本作品は、子どもの視点で父を見るなんていうありがちな構図ではなくて、“坂本さん”という1人の父の視点から語られていくところが興味深い特徴だ。
父として、あるいは働く人間としての負の感情もリアルに描かれている部分が世のパパ達にも共感できるところ。
食育の観点でも学びの多い作品であるが、その辺りは読んでみて体感して頂きたい。
涙腺の崩壊が避けられない1冊。
ハンカチは5枚くらい、ティッシュは1箱用意して読むことをオススメしたい。
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②私はネコが嫌いだ。
よこた だいすけ (著) つちや書店
なんだかんだでペットブームが終わらない。ウーパールーパーとか特異な種のものが数年おきに爆発的に流行ったりするけども、猫や犬は不動の人気を誇っている。
猫にしろ犬にしろ、買うときは出会いだ。
おそらく今何かしらペットを飼っている方は、そういったものをビビっと感じたに違いない。
でも、出会いを手放しで喜べない人もいるのもまた事実。
そういえば小学生の頃、ノラ猫を見つけて、文字通りなんにも考えずに「飼っていい?」と聞いたら間髪入れずに
ダメ
と言われたことがあったな。そんな経験がある方も多いはず。
本作に出てくる父ちゃん、いかにも昭和の頑固おやじを絵に描いたような人である。
自分の子供時代を回顧しつつ、父親心にも寄り添うような、そんな1冊。
ちなみにこちらもハンカチの用意を忘れると顔面が涙で水没しそうになるので注意。
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③パパ、お月さまとって!
エリック カール (著), もり ひさし (翻訳) 偕成社
子どもの無茶ぶりって結構えげつない。
親の都合といったものはほぼ100%考慮されない上、「それはできないよ」と言った日には地べたに寝そべってギャン泣きされるのがオチだったりする。
一方で、これはできないみたいな思考の制限がないということは、そこに無限の想像力が発揮されることも多々あるもの。
自由な発想を切り取って、子どもへの思いを素敵な世界観で表現できるのが、かの「絵本の魔術師」エリック・カール氏である。
独特なコラージュ手法と鮮やかな色彩も、言うまでもなく見どころだ。
ぜひ英語版の原作も楽しんでみて欲しい。
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