絵本育児というのは、本来子どもが楽しいだけでなく、パパママも楽しめるというメリットがあります。ところが、絵本育児に関してある誤解が生じてしまうことで、途端につまらないものに変わってしまうこともあり得るのです。
お子さんも、そしてパパママも
絵本って楽しい!!
そう思って頂けるように、絵本育児にありがちな3つの誤解を解消できればと思っています。
絵本育児の誤解1.対象年齢が合っている絵本を選ばないといけない
「その絵本はまだ早いんじゃない?」
親切心から、そう言ってしまう方が多いのではないでしょうか。確かに絵本には対象年齢が記載されているものが多くあり、それぞれの年代の語彙力に合わせた表記になっています。
しかしながら、子どもが読む絵本の範囲を大人が制限してしまうと、絵本から学べることも制限されてしまうのです。本から何かを学ぶということに年齢制限は必要ありません。
絵本を選ぶ、という行為は、すなわち“絵本との出会い”です。子どもが直感的に「これを読んでみたい!」ということがあれば、その気持ちを大事にして下さい。まだこの子には難しい絵本だと思ったけれど、案外興味を持って読んでいるな、ということも多々あると思います。
一方で、読みたいというから買ったのにやっぱり難しいみたいじゃないの、ということもあるかもしれません。そんな時も、早めに準備したと思えば大丈夫です。たまに取り出して読んであげて下さい。いつか必ず興味を持つ時期がやってきます。
絵本育児の誤解2.聞いてくれないから興味ないんだろうな
パパママなりに絵本を一生懸命選んで読み聞かせてみたけど、あんまり聞いてくれていない。それどころか途中でどっかに行っちゃった・・・この絵本には興味ないんだ。失敗しちゃったなぁ。
そんな風に思ったことはありませんか?
でも、安心して下さい。1回読んだだけでその絵本にめちゃくちゃ興味を持つ子の方が、少ないのではないかと思います。
試しに1日1回読むことを、計5日やってみて下さい。だんだんお話をじっくり聞いて、イラストをじぃ~っと見つめるようになります。
そうなったらもう5日、同じ絵本を読んであげてみて下さい。もうその頃には、お子さんはその絵本の虜になっているでしょう。自ら「読んで!」と持ってくるようになりますよ・・・!!
絵本育児の誤解3.絵本育児なんだから、毎日読まなきゃ!
よし、俺(私)、今日から絵本育児を始めるぞ!毎日読むぞぉ~!!!と【今日から●は!!】ばりに意気込む必要は、実はあまりありません。
勉強でもお手伝いでも何でもそうですが、子どもは強制力を感じた瞬間に『やらされている感』が出てしまいます。そしてやる気も一気に失せてしまいます。
パパママは、ちょっと肩の力を抜くくらいが、絵本育児にはちょうどいいんです。「~ねばならない」の勢いではなく、
「今日は、一緒に絵本読んでみようかな」
というスタンス、してみよっかな~でいいんです。
子どもが『読んで読んで』で困っちゃうよ~!というくらいになったらこっちのもの(笑)
【見守る】そして【待つ】。これがパパママには案外とっても難しいのですが、絵本育児にも大事なことなのではないかと思います。